朝日新聞2012-02-05に作家の湊かなえさんの「オトナになった女子たち」エッセイが投稿されていました。
私の若いころの想い出とだぶる処が多く有りますので、懐かしさのあまりここに記載いたします。
以下は原文のままです。
 礼文島で時をかける
 大学生の頃、サイクリングにどっぷりとはまり、2年生の夏にはひと月ほどかけて、北海道を一周しました。
一緒にでかけた友人の事故などあり、人生初の一人旅にもなりました。思い出に残る場所は多々ありますが、
中でも礼文島は訪れてよかったと一番に思えるところでした。
 礼文島では歌って踊れるユースホテルに3泊し、宿泊客の人たちと「愛とロマンの8時間コース」という、島の西側を横断するコースを歩きました。
礼文島には高い山はありませんが、平地にレブンアツモリソウなどの珍しい高山植物がたくさん咲いていて、島全体が花畑のようです。
おまけに、深い青色のきれいな海を見ながら、高山植物を見るという、贅沢で貴重な体験ができます。
 日の出から日の入りまで一緒に歩き続けた人たちとは、住所交換をして、北海道から帰ったあとも、集まったり、今でも年賀状のやりとりなどをしています。
 そんな思い出深い場所に、先日、映画「北のカナリアたち」の撮影見学のため、行って来ました。
20年ぶりの礼文島は厚い雪にすっぽりと覆われていました。それでも、船が港に到着するなり、当時の記憶が鮮明に蘇ってきました。
礼文島があまりにも楽しくて、一泊延長することにしたため、仲良くなった人たちを港で見送ることになったときのことを。
一人旅になり、不安でたまないまま北へ上がってわたしに、勇気と元気を与えてくれた人たち。船での別れはどうしてあんなに切ないのだろう。
 しかし、船から下りると今度は、島を訪れたときのことが頭の中に広がっていくのです。十一段巻いたソフトクリームを食べた
けど、まだあの店はあるのだろうか。その後、ホテルに向かう車の中からその店を見つけ、気持ちは完全に、20年前の自分に逆戻りです。
 おもしろいことを捜しに、どこまでも行っみよう。毎日そんなことばかり考えたいた自分にまた会いたくて、夏もまた、礼文島を訪れてみようと思います。
 
 作家の湊かなえさんの経歴

広島県因島市生まれ。子供の時から空想好きで、小中学校の図書室で江戸川乱歩や赤川次郎の作品に親しんだ。武庫川女子大学卒業後アパレルメーカーに就職し、青年海外協力隊隊員としてトンガに2年間赴いた後、淡路島の高校で家庭科の非常勤講師となる。結婚後「形に残せるものに挑戦したい」と創作を始めた。昼は主婦業をこなし、朝晩は執筆に励む。緻密な構成の支えとして、徹底した登場人物の性格付けを心がけており、「履歴が決まれば人物が動いてくれる」として執筆前にはどんな脇役でも履歴書を作っている。2009年の『中国新聞』でのインタビュー記事では、5年後に目指す姿として、「まず、作家であり続ける。そして『告白』が代表作でないようにしたい」と話している。(この『告白』という作品は、第6回本屋大賞に選ばれ映画化された。)
映画「北のカナリアたち」は原作名「往復書簡」・幻冬舎・東映60周年記念映画です。出演・吉永小百合さん・公開日2012年11月3日

 
このエッセイを拝見したときは私の胸が若かりし時を思い出し大きくときめいてきました。
わたしも今年の夏は広島尾道しまなみ海道愛媛今治香川高松フェリ-香川小豆島~フェリ-~神戸又は大阪~
     今年はかならず行くぞ                                                         もっと読む


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