はけの道 魅力案内「朝日新聞「むさしの版」

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はけの道 魅力案内「朝日新聞「むさしの版」より

2011年10月24日

 国分寺崖線(がいせん)とその窪地(くぼち)「はけ」が広がる国分寺、小金井の情報や歴史を紹介した「ぶらぶらマップ 
はけの散歩道」の第3号が完成した。魅力的な風景が至る所にあっても住民はあまり気づいていないという
現状を変えることで街を元気にしようと、住民有志が5年前から制作している。

 JR中央線と平行するように崖が連なる国分寺崖線と、その下を流れる野川沿いの自然、環境省の「名水百選」にも選ばれた
「真姿(ますがた)の池湧水(ゆうすい)群」に武蔵国文僧寺跡、そしておしゃれなカフェ……。
西国分寺駅から東小金井駅に掛けての一帯を収めた地図を開くと、至る所に散らばる名所の紹介に加え、
「休憩の穴場」「急坂で眺めは抜群」といった情報も。裏面は、地域の歴史、自然のほか、周辺であった「3億円事件」
「戦争中の爆弾でできた野川公園の池」などの記事で埋まっている。

 作ったのは地元住民7人でつくる「国分寺モリタテ会」。代表を務める保坂和男さん(62)は2006年、
神田にあった設計事務所を自宅のある国分寺に移した。

 それまで保坂さんにとって、国分寺は単なるベッドタウン。職場を移し、神田時代のお客さんから「国分寺っていいところだね」
と言われたり、道案内をしたりするうちに街の魅力に気づき始めたという。

 「市民が我が街の良さを再認識すれば、面白い街に変えていくことができるのでは」。そう考えた保坂さんらはワークショップを開催し、
参加した市民に街のお気に入りの場所、おすすめの店などを、4畳ほどの国分寺の白地図に書き込んでもらった。
こうして得た情報やメンバーが足で稼いできた話などを盛り込み、「ぶらぶらマップ」第1号として1万2千部を07年3月に発行した。

 「地図は生鮮食品、時間が経てば劣化してしまう」と、ワークショップのほか、年2回、街歩きを開いて得た情報などを加えた
第2号は09年2月に発行。今回は、小金井市の情報を充実させ、記事も最新情報を加えて第3号を8千部発行した。

 9月下旬、国分寺で開かれた街おこしイベント「ぶんぶんウォーク」は、これらの地図がきっかけとなって市民の企画で実現した。

 保坂さんは「行政や観光協会にはできない、市民目線、市民感覚のマップを作ることで、多くの人に街に興味を持ってもらいたい」と話す。

 第3号は1部100円。地元のカフェやギャラリー、冒険遊び場などで販売している。(岡戸佑樹)